トップ > ヨーグルトと乳酸菌の効果

ヨーグルトの3つの効果

ブルーベリーとヨーグルト

ヨーグルトを食べることで、いろいろな健康上のメリットを得られます。ここでは、それらのなかで「便秘解消」「免疫力アップ」「アレルギー症状緩和」の3つの効果を紹介します。

便秘解消の効果

ヨーグルトの摂取によって期待できる効果としてもっとも有名なのが、便秘解消効果です。

なぜヨーグルトを食べることで便秘解消効果が期待できるのかというと、腸内環境が改善されるためです。ここでいう腸内環境とは、腸内細菌のバランスのこと。ヨーグルトを食べると、腸内細菌のバランスが良くなるのです。

腸内には約100兆個もの細菌が生息していると言われており、腸内環境に非常に密接にかかわっています。

腸内細菌群は大きく3つのグループにわけられます。善玉菌悪玉菌日和見菌(ひよりみきん)です。善玉菌は人体に良い働きをするもの、悪玉菌は悪い働きをするもの、日和見菌はどちらでもないものです。

善玉菌にはビフィズス菌(ビフィドバクテリウム属)や乳酸菌(ラクトバチルス属など)があり、食べ物の消化吸収を助けたり、便通を改善したり、免疫力を向上させたりします。

悪玉菌にはウェルシュ菌や大腸菌(有毒株)などがあり、有害物質をつくりだして便秘や下痢を引き起こしたり、免疫力の低下や肌荒れを招いたりします。

日和見菌にはバクテロイデスやユウバクテリウムなどがあり、ふだんは特に何も影響を及ぼさないとされています。しかし、悪玉菌が増えるとそれに加担して、腸内環境を悪化させます。

これらの腸内細菌のバランスは、赤ちゃんのころは善玉菌が9割以上をしめていますが、成人するころにはその割合が減り悪玉菌が増え、還暦を迎えるころには善玉菌は数%程度になると考えられています。

もちろん個人差はありますし、年齢を重ねても、生活習慣や食生活に気をつけていれば、腸内環境がそれほど悪化しない場合というのもあります。

さて、成人の腸内では、善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌70%くらいのバランスが良いと言われています。つまり、このバランスよりも悪玉菌が増えると、腸内環境は悪いということになります。

そして、この腸内細菌のバランスを整える効果が、ヨーグルトにはあります。

ヨーグルトは乳酸菌によって発酵された食品であり、基本的には1mlあたり1000万個以上の乳酸菌やビフィズス菌を含みます。これらの善玉菌を毎日ヨーグルトで摂ることによって、腸内環境が改善されるのです。

腸内環境が改善されると、なぜ便通が良くなるのか。それは、善玉菌であるビフィズス菌などが、糖を分解して乳酸や酢酸をつくりだすからです。

ビフィズス菌や乳酸菌が産生した乳酸や酢酸は、腸を刺激してぜんどう運動を促します。ぜんどう運動とは、腸の筋肉の動きで、この動きによって便は腸内を移動します。

筋力不足や何らかの理由でぜんどう運動が低下したときに、便がうまく運ばれず便秘になってしまうということが起きますが、ヨーグルトを食べることでぜんどう運動が促進されて、便通が改善されるのです。

また、腸内環境を悪化させる原因である悪玉菌は、腸内に有害物質をつくりだします。

これが便通の悪化のほか、免疫力低下や肌トラブルなどを引き起こすのですが、善玉菌のつくる乳酸が悪玉菌の増殖を抑えるため、その点でも間接的に便通を良くする作用があると言えます。

ヨーグルトの摂取による便秘解消効果を感じるには、1日に200〜300g程度のヨーグルト摂取を2週間ほど継続するのが良いようです。

それで改善されなければ、別のヨーグルトを試しましょう。ビフィズス菌や乳酸菌には多くの種類があり、ヨーグルトによって発酵に使われている種類は異なります。

腸内にすみついている細菌の組合せは人それぞれ違うため、ヨーグルトの合う合わないがあります。自分に合ったヨーグルトを見つけるためにも、ぜひ上記の方法を試してみてください。

免疫力向上の効果

ヨーグルトには人体の免疫力を向上させる効果も期待できます。免疫とは、人体に入ってきたものを自己(自分のもの)と非自己(自分ではないもの)とに区別して、非自己を排除する機能です。

これは非常に重要な機能です。人体に病原菌が入ってきたときに、それを非自己と認識しないで受け入れてしまえば、人体はあっという間に病原菌に侵されてしまいます。つまり、病気にかかりやすくなってしまいます。

というわけで、免疫は生命活動をおこなう上で、非常に重要なものです。

その免疫機能を向上させる作用が、ヨーグルトにはあります。それには、便秘解消効果と同じように、腸内細菌がかかわっています。

腸内には、人体の70%程度の免疫細胞が集まっているとされています。消化器官のなかで最重要器官である腸は、外界から入ってくる異物と体内との連絡口であり、そこで異物を食い止める必要があるので、大きな免疫システムを備えているのです。

ビフィズス菌や乳酸菌は善玉菌ではありますが、人間の細胞ではないため、基本的には異物のはずです。しかし、人体はこれを排斥することなく、むしろ有益な存在として認識して活用しています。

ビフィズス菌や乳酸菌の成分の一部が、腸にある免疫細胞と結合することにより、免疫細胞が刺激を受けます。それによって免疫系が活性化して、ナチュラル・キラー細胞(NK細胞)などが活発になるのです。

いくつかのビフィズス菌や乳酸菌について、免疫細胞を刺激する作用が研究によって明らかされており、それらの善玉菌を含むヨーグルトを続けて摂取することで免疫力がアップすることがわかっています。

参考 : プラズマ乳酸菌とは? | プラズマ乳酸菌研究レポート | キリン

アレルギー抑制の効果

特定の乳酸菌を含んだヨーグルトを食べることで、アレルギーを抑制する効果を期待できるという研究結果も出ています。なぜヨーグルトがアレルギーを抑えるのか?これは、やはり乳酸菌に関係しています。

アレルギーは、免疫機能が異常を起こしたことで発生するとされています。

免疫システムの一部に、T細胞という免疫細胞がかかわっています。このT細胞には、異物を攻撃するキラーT細胞と、B細胞という免疫細胞に抗体というものを作ることを指示するヘルパーT細胞の2つがあります。

ヘルパーT細胞はさらに、Th1とTh2に分類されます。この2つはお互いに抑制しあう関係なのですが、なんらかの理由でバランスが崩れてTh2が強くなると、抗体が多くつくられてしまい、異物以外にも反応するようになります。

花粉は特に人体に悪影響を及ぼさないのですが、Th2が強くなってしまうと、花粉を異物ととらえて、抗体を異常に発生させてしまいます。それによって花粉症の症状が出てしまうのです。

特定の乳酸菌には、このTh1とTh2のバランスを調整する働きがあることがわかっています。そのため、それらの乳酸菌を含むヨーグルトを続けて摂ることで、アレルギー症状を緩和する効果を期待できるのです。

参考 : アレルギー発症の理由 | カルピス社の健康情報室

このページのトップへ

トップページ